「日プ」ことPRODUCE 101 JAPAN(プロデュース101ジャパン)シリーズは、JO1・INI・ME:Iといったデビューグループだけでなく、惜しくも最終メンバーに選ばれなかった脱落者たちから、数多くの日プ派生グループを生み出してきました。1つのオーディションから複数のグループが派生する——これは日本のサバ番史でも日プシリーズならではの現象です。
この記事では、日プ派生グループを全シーズン横断で一覧化し、全体像を一気に把握できるようにまとめました。日プ2発のOCTPATH・DXTEENを中心に、日プ1発のOWV・ORβIT・BUGVEL、日プ女子(THE GIRLS)出身者が在籍するグループまで、それぞれの結成経緯と2026年現在の活動状況を網羅します。INIやJO1以外で輝くメンバーの「今」が、この1本でわかります。
日プ派生グループとは?全シーズン一覧で全体像を把握
日プ派生グループとは、PRODUCE 101 JAPANシリーズのオーディションで最終デビューメンバーに選ばれなかった元練習生たちが、番組終了後に別途結成・デビューしたグループの総称です。デビューグループ(JO1・INI・ME:I)が「公式の果実」だとすれば、派生グループは「こぼれ落ちた原石から生まれた第2・第3の果実」と言える存在。実力がありながら数票差でデビューを逃したメンバーが多く、ファンからの支持も厚いのが特徴です。
まずは日プシリーズの各シーズンと、そこから生まれたデビューグループ・派生グループの対応関係を一覧で確認しましょう。
| シーズン | 放送年 | デビューグループ | 主な派生グループ |
|---|---|---|---|
| 日プ1(PRODUCE 101 JAPAN) | 2019年 | JO1(11人) | OWV/ORβIT/BUGVEL ほか |
| 日プ2(SEASON 2) | 2021年 | INI(11人) | OCTPATH/DXTEEN/Maison B |
| 日プ女子(THE GIRLS) | 2023年 | ME:I(11人) | 元練習生がmoxymill等に合流 |
| 日プ新世界(最新作) | 2026年放送中 | 結成発表前 | 放送中のため未定 |
このように、日プは1シーズンから複数のグループが派生するのが大きな特徴です。中でも日プ2は、INIに加えてOCTPATH・DXTEENの2つの派生グループが安定して活動を続けている点で、シリーズ随一の「多産」シーズンと言えます。以下、シーズンごとに各グループの結成経緯と現在を深掘りしていきます。なお最新作・日プ新世界の派生グループ予想や、日プ3系の派生年表については、本記事末尾の関連記事も参照してください。
日プ2の派生グループ|OCTPATH・DXTEEN・Maison B
2021年放送の日プ2(PRODUCE 101 JAPAN SEASON 2)は、約6,000人の応募から選ばれた練習生が競い合い、最終的に11人がINI(アイエヌアイ)としてデビューしました。INIメンバーは、木村柾哉、許豊凡、髙塚大夢、池﨑理人、藤牧京介、田島将吾、西洸人、後藤威尊、尾崎匠海、佐野雄大、松田迅の11名です。
そして日プ2の最大の特徴が、脱落者から3つの派生グループが誕生したこと。吉本興業×ユニバーサル発のOCTPATH、INIと同じLAPONE発のDXTEEN、そしてKEN THE 390プロデュースのMaison Bです。それぞれを見ていきましょう。
OCTPATH(吉本興業発・現在8人)
OCTPATH(オクトパス)は、日プ2の元練習生によって結成されたボーイズグループ。よしもとミュージックとユニバーサルミュージックの共同レーベル「YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.」に所属します。2021年11月18日に結成され、2022年2月9日に1stシングル「IT’S A BOP」でメジャーデビュー。デビュー曲がいきなり2曲ともドラマ主題歌に起用されるなど、吉本興業の本気度が話題になりました。
| メンバー名(読み) | 出身 | ポジション |
|---|---|---|
| 古瀬直輝(こせ なおき) | 大阪府 | リーダー/ボーカル |
| 太田駿静(おおた しゅんせい) | 福岡県 | ボーカル |
| 海帆(かいほ) | 大阪府 | ボーカル |
| 高橋わたる(たかはし わたる) | 埼玉県 | ボーカル |
| 四谷真佑(よつや しんすけ) | 神奈川県 | ボーカル |
| 小堀柊(こぼり しゅう) | 東京都 | ダンス |
| 栗田航兵(くりた こうへい) | 愛媛県 | ダンス |
| 西島蓮汰(にしじま れんた) | 長崎県 | ダンス |
結成当初は8人体制でしたが、2023年8月7日にメンバーの冬馬が脱退。その後、2023年11月18日に西島蓮汰が新メンバーとして加入し、再び8人体制となりました。西島は日プ2で初回投票からデビュー圏内をキープしながら最終回で初めて圏外に落ちた実力派で、加入前は韓国のボーイズグループTO1のメンバーとしてラッパー・ダンサーとして活動していた経歴の持ち主。この加入劇は「新生OCTPATH」として大きな注目を集め、新体制初シングル『OCTAVE / Daydream』が発表されました。
2026年現在もOCTPATHは精力的に活動しており、2025年には写真集『Home』を発売、Zeppクラスの全国ツアー『OCTPATH Showcase 2025〜à la carte〜』を開催。同じ吉本系の日プ1派生グループOWVとのマッシュアップライブ「OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE」も実現させ、派生グループ同士のコラボという新しい形も見せています。バラエティとの親和性が高い吉本基盤を活かし、地上波露出でも存在感を強めています。
DXTEEN(LAPONE発・現在6人)
DXTEEN(ディエックスティーン)は、INIと同じLAPONEエンタテインメントに所属する6人組ボーイズグループ。JO1(日プ1)、INI(日プ2)に続くLAPONE第3のグループであり、「INIのLAPONE再挑戦版」とも呼ばれる存在です。グループ名はDream×Teenの略で、努力と挑戦を続ける6人の「無限の可能性」を表しています。
| メンバー名(読み) | 出身 | ポジション |
|---|---|---|
| 谷口太一(たにぐち たいち) | 奈良県 | ボーカル |
| 大久保波留(おおくぼ なる) | 福岡県 | ボーカル |
| 寺尾香信(てらお こうしん) | 広島県 | ボーカル |
| 福田歩汰(ふくだ あゆた) | 栃木県 | ラップ/ダンス |
| 平本健(ひらもと けん) | 兵庫県 | ダンス |
| 田中笑太郎(たなか しょうたろう) | 山梨県 | ダンス |
DXTEENは2022年10月28日に結成され、約半年の準備期間を経て2023年5月10日にDEBUT SINGLE「Brand New Day」でCDデビュー。デビューシングルにはJO1の川尻蓮が振付を手がけた楽曲「Sail Away」も収録されるなど、LAPONEファミリーの連携が色濃く出たスタートとなりました。脱落後にLAPONEの研鑽プログラムを経て再デビューを掴んだ「叩き上げ」の経歴も、ファンの共感を呼んでいます。
デビュー以降は順調に成長を続け、ワンマンツアーを重ねながらファンダムを拡大。2026年3月には2ndアルバム「Heart Beat」をリリースし、「2026 DXTEEN 2ND ONE MAN LIVE TOUR」も開催されるなど、規模を着実に拡大しています。特に大久保波留・寺尾香信はバラエティ番組や雑誌連載での個人露出も多く、DXTEENの「顔」として活躍中。JO1・INIのファン層も取り込みながら、LAPONE第3のグループとしての地位を確立しています。
Maison B(KEN THE 390プロデュースの活動休止組)
あまり知られていませんが、日プ2の派生グループはOCTPATH・DXTEENだけではありません。Maison B(メゾンビー)は、日プ2の元練習生を含む7人組として、ヒップホップアーティストのKEN THE 390がプロデュースを手がけたグループ。福田翔也、ヴァサイェガ光らが在籍していました。
独自路線で活動していましたが、その後グループは活動休止に。OCTPATH・DXTEENが軌道に乗る一方で、同じ日プ2発でも明暗が分かれた形です。とはいえ、メンバーの中には個人で芸能活動を継続している人もおり、「派生グループ=全て安泰」ではないサバ番のリアルを示す事例として記録しておく価値があります。
日プ1の派生グループ|OWV・ORβIT・BUGVEL
日プ派生グループの「元祖」が、2019年放送の日プ1(PRODUCE 101 JAPAN)から生まれたグループ群です。デビューグループのJO1とは別に、脱落者から複数のグループが結成され、現在まで活動を続けています。日プ2のOCTPATH・DXTEENの先輩格にあたる存在です。
OWV(吉本興業発の4人組)
OWV(オウブ)は、日プ1の元練習生・本田康祐、佐野文哉、浦野秀太、中川勝就の4人で結成されたボーイズグループ。所属は吉本興業で、2020年8月に1stシングル「Uba Uba」でデビューしました。大人っぽくスタイリッシュなパフォーマンスを武器に、結成から5年以上にわたって安定した活動を継続。前述の通り、後輩の日プ2派生グループOCTPATHとのジョイントライブも実現させ、吉本系日プ派生グループの兄貴分として存在感を放っています。
ORβIT(5人体制に移行した日韓グループ)
ORβIT(オルビット)は、日プ1の脱落者から結成された日韓混成グループ。2020年11月にデビューアルバム「00」でデビューし、宮島優心、大沢俊哉らを中心に活動してきました。結成当初は7人体制でしたが、2025年6月にHEECHOとJUNEの2名が卒業し、現在は5人体制で活動を継続しています。長く所属事務所での処遇に苦しんだ時期もありましたが、BUGVELとともに新事務所へ移籍し、心機一転の再スタートを切りました。
BUGVEL(再起を図る日プ1派生)
BUGVEL(バグベル)も日プ1から派生したグループの一つ。デビューまでの道のりは平坦ではありませんでしたが、2025年にORβITと同じ新事務所へ移籍し、再起を図っています。日プ1派生グループは、OWVの安定・ORβITの再編・BUGVELの再起と、それぞれが異なる軌跡を描いており、「派生グループのその後」を考える上で示唆に富む事例群です。
日プ女子(THE GIRLS)の派生|moxymillと元練習生たち
2023年放送の日プ女子(PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS)は、シリーズ初のガールズオーディション。最終的に11人がME:I(ミーアイ)としてデビューしました。男子シーズンと同様、ここでもデビューを逃した元練習生たちが、その後さまざまなグループへと羽ばたいています。
代表例が、TBSのオーディション番組「SEVEN COLORS」発のガールズグループmoxymill(モクシーマイル)。2025年1月にデビューしたこのグループには、日プ女子の元練習生であるRIO(北里理桜)とYURARA(須谷緩)が参加しています。楽曲ごとに「魅力(チャーム)」とセンターが入れ替わる独自コンセプトが特徴で、日プ女子で培った実力を新たな舞台で発揮中です。
このほかにも、日プ女子の元練習生は複数のガールズグループに合流してデビューを果たしており、男子シーズンと同じく「1つの番組から多くの才能が枝分かれする」構図が、女子シーズンでも確実に広がっています。日プ女子発の派生の動きは、今後さらに本格化していくと見られます。
その他の脱落者の現在|俳優・別グループ・裏方
派生グループに加入した以外にも、日プの脱落者からは様々な道に進んだメンバーがいます。ここでは派生グループ以外の「その後」をカテゴリー別に紹介します。
【俳優・タレント転向組】
脱落後に芸能事務所へ移籍し、俳優やモデルとして活動するメンバーもいます。ドラマの脇役やMV出演をきっかけに地上波ドラマへ進出するケースも増えており、「アイドルとしてのデビューは逃したが、別の形で芸能界に残った」成功例が少なくありません。日プ時代にビジュアル評価が高かったメンバーが中心です。
【別オーディション再挑戦組】
日プの後に韓国サバイバル番組「BOYS PLANET」など別のオーディションに再挑戦し、そこからデビューを果たしたメンバーもいます。前述のOCTPATH・西島蓮汰のように、韓国グループを経て日本の派生グループに合流するケースもあり、サバ番を「人生の通過点」と捉えて再挑戦で掴んだ軌跡は、同じく脱落に苦しむ練習生にとって大きな希望になっています。
【裏方・クリエイター転向組】
振付師・ボーカルトレーナー・作詞作曲家など、裏方として業界に残るパターンも増えています。自身がパフォーマーとして表に立たなくても、練習生時代の経験を後進指導に活かし、次世代のサバ番出身者を育てる立場に回るメンバーがいます。
派生グループ比較表|OCTPATH vs DXTEEN
同じ日プ2脱落者を母体としながら、日プ派生グループの代表格であるOCTPATHとDXTEENは、所属事務所・コンセプト・ファン層などが大きく異なります。両グループの違いを一覧で比較してみましょう。
| 比較項目 | OCTPATH | DXTEEN |
|---|---|---|
| 出身シーズン | 日プ2 | 日プ2 |
| 所属事務所 | よしもとミュージック×ユニバーサル | LAPONEエンタテインメント |
| メンバー数 | 8人 | 6人 |
| 結成日 | 2021年11月18日 | 2022年10月28日 |
| デビュー日 | 2022年2月9日 | 2023年5月10日 |
| デビューシングル | IT’S A BOP | Brand New Day |
| コンセプト | 8つの道/個性重視 | Dream×Teen/挑戦する10代 |
| 活動の強み | バラエティとの親和性(吉本基盤) | LAPONE総合力(JO1・INIとの連携) |
| 主なファン層 | 幅広い世代+お笑い・バラエティファン | 10〜20代女性(K-POP層含む) |
| メンバー変動 | 冬馬が脱退、西島蓮汰が加入 | 結成時から6人体制を維持 |
OCTPATHは「お笑い・バラエティとの親和性」という吉本興業ならではの強みを活かし、地上波出演を武器に展開。一方DXTEENは「LAPONEファミリーとしてのブランド力」を最大限に活用し、JO1・INIのファン層も取り込みながらK-POPスタイルのパフォーマンス集団として成長しています。どちらもINIに選ばれなかった悔しさをバネにデビューを掴み取った点は共通しています。
こうして全体を俯瞰すると、日プ派生グループは「1つの番組から複数のグループが生まれ、それぞれが独自の戦略で居場所を築く」という日本サバ番の新しい成功モデルを体現していることが分かります。日プ1のOWV・ORβIT、日プ2のOCTPATH・DXTEEN、そして日プ女子発の動き——デビューグループだけを追っていては見えない「もう一つの日プ」が、確かに存在しているのです。放送中の日プ新世界からも、近い将来あらたな派生グループが生まれる可能性は十分にあります。今後の動向にもぜひ注目していきましょう。
※本記事の情報は2026年6月6日時点のものです。メンバー構成・活動状況は変更される可能性があります。
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